【8月23日の地震】茨城県南部でM5.9・最大震度5弱|けが37人・重傷1人、余震は観測されず|1週間は注意

2026年8月23日午前2時ごろ発生した茨城県南部を震源とする地震(M5.9・最大震度5弱)を示す図版

8月23日午前2時ごろ、茨城県南部を震源とする地震があり、茨城・埼玉・千葉・東京の17市区町で震度5弱を観測しました。津波はありません。けが人は1都4県で37人(10時現在)。首都圏の鉄道は始発から運転を見合わせる路線が相次ぎましたが、19時までにほぼ平常運転へ戻りました。気象庁は今後1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。

目次

地震の概要

発生時刻 2026年8月23日 2時00分ごろ
震源地 茨城県南部(北緯36.0度/東経140.1度)
深さ 68km(暫定値)
規模 マグニチュード5.9
最大震度 5弱(茨城・埼玉・千葉・東京の17市区町)
津波 心配なし
地震のタイプ 東西方向に圧力軸を持つ逆断層型。太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界で発生
長周期地震動 埼玉県南部・千葉県北西部・東京23区で階級2

震源が深さ68kmと深いため、揺れは震央の周りに集中せず関東全域に広く分布しました。震度4は福島県から神奈川県まで広がり、茨城51地点、埼玉49地点、千葉34地点、神奈川23地点、東京21地点で観測されています。震度5弱でも高層階では長く揺れたのは、23区などで長周期地震動階級2が観測されたためです。

震度5弱を観測した17市区町

都県 市区町
茨城県(10) 小美玉市、古河市、龍ケ崎市、下妻市、常総市、取手市、牛久市、つくば市、筑西市、つくばみらい市
埼玉県(4) 川口市、蕨市、戸田市、宮代町
千葉県(2) 浦安市、印西市
東京都(1) 足立区

けが人は37人に 多くは転倒によるもの

けが人の数は時間とともに増えました。総務省消防庁は23日午前4時30分時点で、茨城・埼玉・千葉の3県で7人が負傷したと発表しています。同日10時現在の集計では1都4県で37人となりました。うち重傷は1人で、横浜市泉区の80代女性が飛び起きた際にベッドから落ち、腰を負傷しています。都県別では埼玉県9人(全員軽傷)、神奈川県9人(横浜・川崎・相模原の3市。重傷1人)、千葉県4人です。いずれも揺れによる転倒や転落によるもので、判明している主な事例は次のとおりです。

市 けがをした人 状況
さいたま市 70代女性、10代男性 避難しようとして転倒。肩と肘のけが(軽傷)
埼玉県戸田市 70代女性 転倒
川崎市 53歳女性、62歳女性、32歳男性 転倒。顔の打撲、手の切り傷で搬送
相模原市 60代女性 自宅の階段から転落し頭部を負傷、搬送
横浜市泉区 80代女性 飛び起きた際にベッドから落ち、腰を負傷(重傷)
埼玉県草加市、川口市 複数 転倒(軽傷)
茨城県取手市 80代女性 転倒
千葉県佐倉市 80代女性 転倒

また東京消防庁には、揺れでエレベーターが停止し中に閉じ込められたという通報が複数件寄せられました。倒壊や落下物ではなく、暗い中で飛び起きて動いたときの転倒が大半です。深夜の揺れでは、揺れている間に動かず、収まってから明かりを確保して足元を見る手順のほうがけがを避けられます。枕元にスリッパと懐中電灯を置く備えが、この地震では実際に効く場面でした。

水道・電気・施設の被害

場所 内容
東京都江東区清澄2丁目 マンホールから水があふれ道路が冠水。消防が排水ポンプで対応。水道管の破損とみられるが地震との関連は確認中
埼玉県川口市 午前2時過ぎから「水道管が破裂して水が漏れている」との通報が相次ぐ。住宅1棟の一部が損壊
東京都足立区 スーパー「オーケー 一ツ家店」で消防設備が誤作動し、泡消火剤が店内と歩道に噴出
東京都目黒区 午前3時15分時点で約460軒が停電(地震との関連は不明)
茨城県牛久市 市役所で天井の一部が落下
埼玉県川口市 2階建て民家1軒が一部破損
東京都内 揺れでエレベーターが停止し、閉じ込められたという通報が東京消防庁管内で複数件
千葉県八街市 2階建て建物が焼ける火災。午前3時前にほぼ消し止められ、けが人なし

茨城県東海村の東海第2原子力発電所、東京電力の福島第1・第2原発は、いずれも異常なしと発表されています。江東区と川口市の公式サイトには、23日午前10時の時点で断水や給水所開設のお知らせは掲載されていません。断水の情報を見かけた場合は、住んでいる自治体の水道局ページで確認してから動くほうが確実です。

鉄道は午前中も遅れが残る

首都圏の鉄道は始発から運転を見合わせる路線が相次ぎました。JR東日本の運行情報(23日10時17分時点)では、次の状況です。

路線 状況
湘南新宿ライン 新宿駅以北で運転見合わせ。再開見込みは11時00分ごろ
上野東京ライン 宇都宮線・高崎線と東海道線の直通運転(上野〜東京)を中止
宇都宮線、高崎線 遅れと運休
京浜東北線、埼京線、川越線、武蔵野線 遅れと運休
常磐線、常磐線快速 品川〜取手で遅れと運休。運転本数が少ない状態
横須賀線、総武本線、京葉線、成田線 遅れと運休

京浜東北線の大宮〜赤羽、宇都宮線・高崎線の東京〜大宮、常磐線の取手〜友部、武蔵野線の東所沢〜吉川美南は、いずれも見合わせののち再開しています。つくばエクスプレスは始発から上下線に遅れが出ていましたが、10時15分の発表で平常運転に戻りました。

同じ時間帯に山手線が池袋〜大塚の人身事故で内回り・外回りとも運転を見合わせており、こちらは地震とは別の原因です。振替や迂回を考えるときは、地震の遅れと重ねて経路を組み直す必要があります。

余震は今のところ観測されていないが、注意期間は1週間

気象庁の地震情報を見ると、午前2時00分の地震のあと、23日19時までに茨城県南部を震源とする震度1以上の地震は一度も発生していません。同日中に観測されたのは熊本県熊本地方(2時47分・7時07分)、大阪府北部(6時45分)、石川県能登地方(7時56分)、熊本県天草・芦北地方(15時31分)で、いずれも最大震度1〜2、今回の地震とは無関係です。

ただし気象庁は、今後1週間程度は最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。とくに2〜3日程度は規模の大きな地震が発生することが多いとしています。揺れの強かった地域では落石や崖崩れが起きやすくなっている可能性があるため、房総や奥多摩など斜面の近くを歩く予定がある場合は足元と上の斜面を意識してください。

出かける前に確認しておくこと

  • 鉄道の再開見込み時刻は前後します。今回、湘南新宿ラインの再開見込みは11時ごろから13時ごろへ後ろ倒しされました。同じ規模の揺れが再び起きたときは、家を出る直前にもう一度運行情報を開き直すのが確実です。
  • 屋外イベントは主催者の告知を確認する。気象庁が余震に注意を呼びかけている状況なので、会場の点検で開始時刻がずれる場合があります。中止・延期は自治体や主催者のSNSに先に出ることが多いです。
  • 高層階の施設では揺れ方が違う。23区でも長周期地震動階級2が観測されました。タワー型の商業施設や展望施設に行く場合、揺れを感じたらエレベーターに乗らず、階段側の避難経路を先に確認しておくと動きやすくなります。

SNSでの口コミ

SNSでの口コミでは、緊急地震速報の音で飛び起きたという投稿が深夜から続き、「ドンと大きく揺れたあと横揺れが長かった」と揺れ方を分けて書く声が目立ちました。茨城寄りの地域では、市の防災行政無線が流れたという報告もあります。

朝以降は、鉄道の遅れに関する投稿が中心です。武蔵野線で25分遅れだった、地震の遅れと山手線の人身事故が重なって経路を組み直した、といった具体的な報告が並びました。同人イベントやライブに向かう人からは、頒布開始や集合が遅れそうだという連絡も出ています。停電については、マンションが一時停電した、3時間ほどで復旧したという投稿があり、前日の豪雨で溜まった水が流れ込んだ影響ではないかとする声もありました。SNSの投稿は状況の目安として見て、断水や停電の有無は水道局・電力会社の公式情報で確認してください。

鉄道はほぼ復旧

始発から運転を見合わせていた路線は順次再開し、19時02分の時点で湘南新宿ラインの遅れとむさしの号の運休を除いて平常運転に戻りました。復旧までの経過は別の記事にまとめています。

【8月23日】地震で乱れた首都圏の電車は19時にほぼ復旧|始発から17時間の経過|山手線は別の人身事故

公式の確認先

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