【樋里獅子舞2026】檜原村は8月29日14時から翌1時まで。最終バス20時42分で帰るとどこまで見られるか

夜、青いテントの下で電球に照らされ、金色の角と赤い顔を持つ獅子頭に黒い長毛をつけた舞い手が3人並んで舞う。腹に締太鼓を抱えている。周囲にパイプ椅子で見物する人たち

東京都 8月29日(土)のイベント

檜原村の樋里獅子舞は2026年8月29日(土)14時ごろから翌1時ごろまでの約11時間。樋里コミュニティセンターから鍵取り家・八坂神社・貴布禰神社を経て東光寺へ。蛇を飲む演目「笹掛り」、武蔵五日市駅からのバスは往路13時37分着、帰りの土曜最終は20時42分。

  • 2026/8/29 14:00 - 2026/8/30 01:00
  • 樋里コミュニティセンター・八坂神社・貴布禰神社ほか
  • 無料

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檜原村の樋里(ひざと)で、8月29日(土)に獅子舞がある。樋里獅子舞という。開始は午後2時ごろ、終わるのは翌日の午前1時ごろ。村の公式サイトがそう書いている。11時間続く。

そして武蔵五日市駅へ戻るバスの土曜最終便は、20時42分だ。この2つの数字が、この獅子舞をどう見るかをほぼ決めてしまう。

夜、青いテントの下で電球に照らされ、金色の角と赤い顔を持つ獅子頭に黒い長毛をつけた舞い手が3人並んで舞う。腹に締太鼓を抱えている。周囲にパイプ椅子で見物する人たち
樋里獅子舞の三匹獅子。金の角を持つ頭に黒い毛をつけ、腹の締太鼓を打ちながら舞う(画像:檜原村)
目次

午後2時から翌午前1時までの11時間

檜原村の郷土芸能紹介ページには、樋里獅子舞の時間が「午後2時ごろから翌午前1時ごろまで」と書かれている。区切りのある演目を並べていくのではなく、場所を移しながら夜通し舞い続ける形だ。

順路も公表されている。

場所
1 樋里コミュニティセンター グラウンド(14時ごろ〜/最初に「藤がかり」を一たち舞う)
2 鍵取り家(土屋氏宅)
3 八坂神社
4 貴布禰神社
5 東光寺(ここへ戻って終わる)

グラウンドで舞い始め、集落の中を移動して2つの神社をまわり、寺に戻る。祈るのは五穀豊穣・家内安全・疫病災除。始まりは17世紀ごろと伝えられているが、資料によっては「未詳」としているものもある。

開催概要

項目 内容
行事名 樋里獅子舞
日程 2026年8月29日(土) ※毎年8月の最終土曜日
時間 14時ごろ〜翌1時ごろ
会場 樋里コミュニティセンター グラウンド、八坂神社、貴布禰神社、東光寺ほか(西多摩郡檜原村樋里)
料金 無料
主催 樋里獅子舞保存会
アクセス JR五日市線 武蔵五日市駅から西東京バス藤倉行きで約45分、「小和田坂」または「小岩」下車
駐車場 会場近隣に臨時駐車場あり(村公式)
雨天時 公表なし

日付の根拠は、檜原村が8月3日に更新した郷土芸能の一覧表だ。そこに「樋里獅子舞|八坂神社・貴布禰神社|8月29日(土曜日)|樋里|獅子舞」と載っている。同じ表の他の行事(湯久保8月29日・9月5日、小沢式三番9月5日、柏木野9月12日、数馬9月13日、人里9月19日・20日)も2026年の曜日と全部合っていて、表が令和8年度版であることが確かめられる。更新から5日しか経っていない一次情報だ。

雨天のときにどうなるかは、村も観光協会も書いていない。屋外の土のグラウンドと神社の境内で舞う行事なので、天気が怪しければ檜原村教育委員会か観光協会に聞いてから出たほうがいい。

個人の家が、巡行ルートの正式な一点になっている

順路の2番目に「鍵取り家(土屋氏宅)」とある。個人の住宅が、村の公式資料に祭礼の会場として名前入りで書かれている

鍵取りというのは、神社の鍵を預かる家のことだ。宮司が常駐しない山間の社では、地域の特定の家が鍵と祭祀の役を代々受け持ってきた。その家の前で獅子が舞うのが順路に組み込まれている。神社と寺のあいだに個人宅が挟まっているのは、この行事が村の暮らしの側から成り立っている証拠になっている。

この舞を伝えてきたのは小岩・尾根通・笹久保の3つの集落だ。バスで降りる「小岩」というバス停の名前は、そのうちの一つと同じである。地名がそのまま担い手の単位になっている。

見物する側としては、ここは配慮が要るところでもある。公道から見える範囲で静かに見る、私有地に踏み込まない、という当たり前の線を守りたい。舞台のある会場ではなく、人の家の庭先だ。

結界を張った土のグラウンドで舞う

舞う場所の作りが独特だ。四隅に青竹を立て、注連縄と紙垂を張って四角い結界をつくり、その中で舞う。舞庭(まいにわ)と呼ばれる区画で、地面は土のまま。

夜の屋外。四隅に青竹を立てて注連縄と紙垂を張った四角い区画の中で、獅子2匹が向き合って舞う。奥の建物の軒下には幕と提灯が下がり、囃子方が座っている。左右にパイプ椅子の観客、右手前にカメラを構える人
青竹と注連縄で結界を張った舞庭。奥の軒下に幕と提灯を下げ、そこに囃子方が座る(画像:檜原村)

写真を見るとわかるが、観客席はパイプ椅子だ。舞庭を四方から囲んで20人ほどが座っていて、距離がとにかく近い。大勢が押し寄せる祭りではなく、集落の人たちが椅子に座って夜通し見守る行事という規模感になる。奥の建物の軒下には紅白幕と提灯、奉納の木札が下がり、そこが囃子方の場所だ。三脚を立てた本格的なカメラも入っている。

檜原村の獅子舞は、村内のどれも三匹獅子だ。獅子頭に金の角と金の耳がつき、赤い口、黒い長毛が背中まで垂れる。龍に近い造形で、演者は紺の法被。腹に締太鼓を抱えて、撥で自分で打ちながら舞う。別のカットでは藍染の絣の衣装で、獅子頭の毛が白から水色のものも写っている。照明は投光器と電球だけなので、見え方は昼の獅子舞とまったく違う。

演目は11種類あって、いまも8割前後を舞う

樋里獅子舞には11の演目が伝わっているとされる。藤掛り、庭固め、三拍子、すりちがい、竿がかり、笹掛り、雌獅子がくし、ふとん張り、花掛り、まり掛り、太刀掛りの11種だ。村の公式資料にある「最初にグラウンドで『藤がかり』を一たち舞う」という記述は、この一覧の1番目と合っている

なかでも変わっているのが「笹掛り」だ。獅子が笹のあいだにいる蛇に驚き、最後にその蛇を飲み込む、という筋を持つ。観光情報のデータベースの解説によれば、多摩地域でこの「蛇を飲む」形を演じるのは、泉沢の獅子舞と樋里の獅子舞だけとされている。獅子舞というと勇壮な所作を思い浮かべるが、ここには小さな物語が仕込まれている。

ただしこの11種の名称と笹掛りの解説を載せていたページは現在リンク切れになっている。細かい演目名まで当てにするなら、保存会や村教育委員会に確かめたい。

時間の長さには理由がある。かつては八坂神社で1日、貴布禰神社で1日と、2日間かけて舞っていた。それを1日に縮めた結果、11演目のうち8割前後を1日で上演する形になった。14時から翌1時までという長さは、2日ぶんを1日に詰めた名残ということになる。

最終バスは20時42分。往路も14時に間に合うのは1本だけ

ここが実務の核心だ。武蔵五日市駅と樋里のあいだは西東京バスの藤倉行きで約45分。小岩バス停の土曜の時刻表を見ると、選択肢はかなり限られる。

方向 土曜の時刻(2026年8月時点)
武蔵五日市駅 → 小岩(着) 五18系統: 8:17 / 13:37 / 16:07 / 17:40
五里18系統(やすらぎの里経由): 8:41 / 10:46 / 11:16
小岩 → 武蔵五日市駅(発) 五12系統: 7:34 / 12:36 / 14:45 / 20:42
五18系統: 14:13 / 16:49 / 18:06
五里12系統: 9:25/五里18系統: 8:45 / 11:16 / 12:41

まず往路。14時の開始に間に合うのは「小岩13時37分着」の1本しかない。次は16時07分で、着いたときには最初のグラウンドでの舞が終わっている。8時台の便に乗ると5時間以上前に着いてしまうので、選択肢は実質1本だ。

そして帰り。最終は20時42分。獅子舞は翌1時まで続くのに、公共交通で帰れるのはそこまでになる。

つまりバスで往復する場合、13時37分に着いて20時42分に帰る、見られるのは約6時間半ということになる。八坂神社・貴布禰神社をまわって東光寺に戻る後半は見られない。最後まで見届けるなら、車で行って臨時駐車場を使うか、村内に泊まるかのどちらかが前提になる。

同じ8月29日、村内では湯久保でも獅子舞がある

檜原村の獅子舞は樋里だけではない。同じ8月29日に、湯久保獅子舞が湯久保会館で15時から22時まで舞われる。1日に村内2か所で獅子舞が動く日だ。

ただし両方のはしごは、バスの本数が許さない。湯久保のほうは9月5日に小沢でも舞われるので、片方ずつ日を分けるほうがまとまる。9月に入れば小沢式三番(9月5日)、柏木野の獅子舞(9月12日)、数馬(9月13日)、人里(9月19日・20日)と続いていく。檜原村の秋は、毎週どこかで郷土芸能が動いている。

行けない年は、郷土資料館で映像を見られる

11時間の行事に丸一日を充てるのは、誰にでもできることではない。その場合の受け皿が村にある。檜原村郷土資料館では、村の無形文化財である獅子舞の映像と音を見られる展示がある。館内には遺跡の出土品や古文書、生活用具のほか、自然と文化を扱った一角があり、そこに獅子舞のビデオが置かれている。

入館は無料。開館は4月から11月が9時30分から17時まで、12月から3月は10時から16時まで。休館日は火曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始だ。8月29日に行けなくても、どういう舞なのかを先に知っておくことはできる。

結局、何時に行って何時に帰るか

檜原村は島しょ部を除けば東京都で唯一の村だ。武蔵五日市駅からさらにバスで45分、山あいの集落で、300年以上前から続いてきた舞が11時間かけて舞われる。

行き方を決めるなら、2つに1つになる。バスで行くなら13時37分着・20時42分発の6時間半。最後まで見るなら車で、臨時駐車場を使う。子どもを連れていく場合は、深夜まで続く行事なので14時から夕方までを見て帰るのが無理がない。夜の舞庭が本領だという見方もできるが、そこまで残ると帰る足がなくなる。

雨天の扱いが公表されていない点だけ、直前に村へ確認しておきたい。問い合わせは檜原村役場(教育委員会)か檜原村観光協会。土のグラウンドで舞う行事なので、前日までの雨も効いてくる。

奥多摩・西多摩の同じ時期の行事では、みたけさんレンゲショウマまつり(御岳山)が8月いっぱい続いている。9月に入れば小河内の鹿島踊(9月13日・奥多摩町の小河内神社)もある。どれも駅からバスで時間がかかり、帰りの便から逆算して動くところが共通している。

イベント情報
開催期間
2026/8/29 14:00 - 2026/8/30 01:00
住所
東京都西多摩郡檜原村樋里
主催者
樋里獅子舞保存会
料金
無料
状態
開催予定
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