【女塚神社 盆踊り大会2026】8月29日・30日は蒲田で夏の最後。今年から例大祭と別の日になり、露店はこちらに出る

手描きの水彩と毛筆による盆踊りの告知ポスター。上部に紅白幕を巻いた櫓と橙色の提灯、その周りを浴衣姿の女性や子ども8人ほどが手を上げて輪になって踊る夜の情景。右に縦書きで「女塚神社 盆踊り大会」、中央に「八月二十九日(土)三十日(日)」「午後六時から 午後八時三十分まで」と墨書されている

東京都 8月29日(土)のイベント

大田区西蒲田の女塚神社で2026年8月29日(土)・30日(日)18時から20時30分まで盆踊り大会。今年は例大祭(7月25日・26日)と日程が分かれ、露店は8月の盆踊りに出ます。大田区の盆踊りシーズンの最後の1本。JR蒲田駅西口から大城通り商店会を抜けて徒歩6分。

  • 2026/8/29 18:00 - 2026/8/30 20:30
  • 女塚神社
  • 無料(露店は有料)

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8月29日(土)と30日(日)、蒲田の女塚(おなづか)神社に櫓が立つ。18時から20時30分まで、両日とも露店が出る。ここが大田区の夏の締めくくりになる。ただし今年は、去年までと日程の組み方が変わっている。

手描きの水彩と毛筆による盆踊りの告知ポスター。上部に紅白幕を巻いた櫓と橙色の提灯、その周りを浴衣姿の女性や子ども8人ほどが手を上げて輪になって踊る夜の情景。右に縦書きで「女塚神社 盆踊り大会」、中央に「八月二十九日(土)三十日(日)」「午後六時から 午後八時三十分まで」と墨書されている
2026年の告知ポスター。日付も時刻も、この一枚に手書きで入っている(画像:大田区商店街連合会「おーたふる」掲載)
目次

今年から、例大祭と盆踊りが別の日になった

女塚神社では長く、7月の例大祭と盆踊りを同じ週末にやってきた。2023年は7月29日・30日、2024年は7月27日・28日、2025年は7月26日・27日。どの年も例大祭の2日間の中に盆踊りが入っていた。

2026年はこれが分かれた。

例大祭 盆踊り
2023年 7月29日・30日 例大祭と同日
2024年 7月27日・28日 例大祭と同日(18時〜20時30分)
2025年 7月26日・27日 例大祭と同日
2026年 7月25日・26日 8月29日・30日

並べてみると、「毎年7月の最終週末」と覚えていると今年は完全に外す。この神社の盆踊りは日付が動く。次の年がどうなるかも分からないので、行くときはその年の告知を見てからにしたい。

しかも、ただ日が離れただけではない。大田区商店街連合会の例大祭の告知には、「お祭りでは境内に露店は出店しません。8月29日、30日に開催する盆踊りに露店が出店する予定です」とはっきり書かれていた。つまり今年は、露店の出る日が7月から8月末へ丸ごと移った。7月に例大祭へ行った人が「今年は出店がないな」と思ったなら、その分がこの週末にある。

開催概要

項目 内容
行事名 女塚神社 盆踊り大会
日程 2026年8月29日(土)・30日(日)
時間 18時〜20時30分
会場 女塚神社 境内(東京都大田区西蒲田6-22-1)
料金 記載なし(観覧料の設定はない。露店は有料)
露店 両日とも出店
主催 女塚神社(ポスターの署名も神社名)
アクセス JR蒲田駅 西口から徒歩6分/東急池上線 蓮沼駅からも徒歩圏
問い合わせ 本務社の蒲田八幡神社 03-3731-5216

日付と時刻は、神社が出したポスターに毛筆で「八月二十九日(土)三十日(日)」「午後六時から 午後八時三十分まで」と書かれている。町会主催ではなく神社の主催で、署名も女塚神社だ。

大田区の盆踊りは、ここで終わる

大田区商店街連合会がまとめている2026年の盆踊りリンク集で、掲載順の最後に来るのがこの女塚神社だ。7月10日の糀谷・萩中神社に始まった区内の盆踊りが、8月最終の土日でしまいになる。連合会の公式アカウントも「8月最後の週末」という言い方をしていた。

もう一つ、8月の蒲田には並びがある。この神社の本務社である蒲田八幡神社の例大祭が、8月8日・9日。9日には蒲田東口の駅前で神輿の連合渡御があった。本社の大祭が月初、兼務社の盆踊りが月末という順で、蒲田の8月は前と後ろで挟まれている。

7月には神輿が出ている。この神社の夏は2回ある

盆踊りが8月末に移ったといっても、7月に何もなかったわけではない。7月25日・26日の例大祭では、神輿が町を渡っている

この2日間の様子はSNSに残っていて、地元の区議会議員が「西蒲田一丁目町会の担ぎ手および消防団員として警戒の二役で参加してます」「西蒲田四丁目神輿渡御。ノリノリな人がいます」と投稿している。前日の24日には「神酒所テント設営、神輿の組み立てのお手伝いしました」という投稿もある。近所の畳店は「今週末は女塚神社の例大祭です。羽田に住んでいた祖父が趣味で作っていたミニチュアお神輿たちを店先に飾っています」と書いていた。

7月は神輿、8月末は露店と踊り。同じ神社の夏の行事が2回に割れた年、という見方をすると分かりやすい。担いでいるのは西蒲田一丁目町会や四丁目町会といった地元の町会で、境内社の女塚稲荷に立つ幟にも町会の名前が入っている。

朱塗りの社殿を正面から見た写真。唐破風の彫刻は金・緑・朱の極彩色で、中央に太い注連縄と白い鈴緒が下がる。扉は黒地に金の飾り金具、左右に「奉納 令和」と書かれた白い提灯が2つ。手前に「納」「奉」と記した木製の賽銭箱、下に御影石の石段。左手前に「女塚神社」の赤提灯、背景に大きなケヤキと青空
女塚神社の社殿。「奉納 令和」の白提灯が下がる(Higa4 / Wikimedia Commons, CC0, 2022年11月撮影)※盆踊り当日の写真ではない

「女塚」は、殺された侍女を葬った塚の名前だ

神社の名が変わっている。読みは「おなづか」で、これは土地に伝わる塚の名前から来ている。

南北朝時代、新田義貞の次男・新田義興に、少将局(しょうしょうのつぼね)という侍女がいた。義興を騙し討ちにする謀略を知った少将局は、「夢見が悪いから七日間は外出しないように」という文を届けて、義興が招きに応じないよう伝えようとした。これが知られて少将局は殺され、亡骸は捨て置かれた。それを憐れんだ里人が葬ったのが「女塚」だと伝わる。義興のほうは正平13年(1358年)、矢口渡の戦いで謀殺されている。

境内にはその少将局を祀る「女塚霊神」の社があり、「愛の神」と記した銘が置かれている。参拝の記録によると、境内全体が円墳らしい形を残しているという。『新編武蔵風土記稿』には、村の南の小さな墳で長者が娘を葬った場所だという別説や、身元の分からない美しい婦人が害されたのを里人が埋めた印だという説も載っている。いずれにせよ、かつての「女塚村」という村名の由来にあたる場所だ。

境内に立つ黒御影石の碑。鉄柵に囲われ、縦書きで「女塚古墳の由緒」と刻まれ、碑文に「南北朝時代の烈士新田義貞の子義興公」「侍女少将局」「正平十三年」「矢口の渡し」の文字が読める。奥に注連縄を巻いた大きな御神木と、御即位記念などと刻まれた小さな石碑が3基並ぶ
境内に立つ「女塚古墳の由緒」の碑。新田義興と侍女・少将局、正平十三年、矢口の渡しの名が刻まれている(Higa4 / Wikimedia Commons, CC0, 2022年11月撮影)

この伝説は口伝で残っているだけではない。境内には「女塚古墳の由緒」と題した石碑が立っていて、鉄柵に囲われた黒御影の面に、新田義興が武蔵で足利方の畠山国清・竹沢右京らに謀られ矢口の渡しで討たれたこと、侍女の少将局も共に害されたこと、村民が憐れんでこの地に葬ったことが刻まれている。神社名の由来を、境内に来れば碑文として読める。踊りの前後に少し歩いてみる価値はある。

御朱印は本務社の蒲田八幡神社で受けられる。初穂料300円で、少将局のスタンプが押される

もとは蒲田駅の東口にあった。鉄道に押されて移ってきた

いまは西蒲田にあるが、この神社は元から西口側にあったわけではない。

もともとは蒲田駅東口のあたりに鎮座していた「八幡社」だった。京浜間に鉄道が敷かれることになり、明治21年(1888年)に現在地へ遷座して、そのとき「女塚神社」と改称した。祭神は誉田別命(ほんだわけのみこと)で、八幡社だった名残がそのまま残っている。創建の年代は分かっていないが、『新編武蔵風土記稿』に慶長19年(1614年)落成の記述があるので、遅くともそのころまでにはあった。

社殿は昭和20年(1945年)の東京大空襲で焼けている。いまの鉄筋コンクリート造の社殿は昭和40年(1965年)の再建で、参道の狛犬も同じ年の奉納だ。境内社に女塚稲荷社と白山社がある。400年以上前からの神社が、鉄道と空襲で二度場所と姿を変えて、いまの境内になっている

蒲田駅西口から、大城通り商店会を抜けて6分

JR蒲田駅の西口から徒歩6分。区の商店街連合会が案内している道順が具体的なので、そのまま書いておく。

駅ロータリーの右側、ドン・キホーテの前を通る → 斜め右手の通りを直進 → セブンイレブンのある交差点で左折 → 最初の信号を右折して「大城通り商店会」へ入る → 二つ目の角を左。神社は大田区立相生小学校の裏手にあたる。東急池上線の蓮沼駅からも近く、京急蒲田駅からも歩ける。

神社の参道から社殿を望む。手前に「納」「奉」と朱字で刻まれた御影石の門柱2基があり、その上に岡崎型の狛犬が一対。奥に朱塗りの社殿、左右に白い提灯。石畳の参道と数段の階段。左手に大きな樹木、右手に低木の植栽と青空
路地を入ると門柱と狛犬が現れる。ここから先が境内で、正面の石段の上が社殿(Higa4 / Wikimedia Commons, CC0, 2022年11月撮影)※盆踊り当日の写真ではない

道順の途中に出てくる大城通り商店会は、多摩川堤通りから池上通りまで伸びる商店街で、大正12年(1923年)ごろから続いている。案内そのものが商店街を通る作りになっているのは、この告知を出しているのが区の商店街連合会だからでもある。

駐車場の案内はない。写真のとおり境内はそれほど広くなく、住宅街の路地を入った先にある。車で乗り付ける場所ではない。

分かっていないことも、はっきりしている

この盆踊りは、確定している情報が日付・時刻・露店の3点にほぼ絞られる。

雨が降ったときに中止なのか順延なのかは、ポスターにも告知にも書かれていない。トイレの有無、露店の中身と値段、曲目、櫓を立てるのかどうかも公表されていない。2025年に例大祭と同時開催だったときは、13時から15時に子どもゲーム大会があり、模擬店は5店ほど、盆踊りが18時から20時30分という構成だった。ただし今年は日程の組み方が変わっているので、その並びがそのまま来るとは限らない。

気になるなら本務社の蒲田八幡神社(03-3731-5216)に聞くのが早い。20時30分終了なので、遅い時間の心配はいらない。18時に着いて露店をひと回りし、暗くなった境内で1時間ほど踊って帰る、というくらいの規模の会だと思っておけば大きく外れない。

SNSを探しても、この盆踊りに行った人の感想はほとんど出てこない。見つかるのは大田区商店街連合会の告知で、「8/29(土)、30(日)に女塚神社で 8月最後の週末 両日とも露店が出店しますよ〜」という8月4日の投稿がある程度だ。参拝や御朱印の投稿は多いのに、盆踊りの夜の写真は出回っていない。それだけ地元の行事だということでもある

蒲田で夏を締めるなら、この土日になる

大きな花火や有名な盆踊りが並ぶ7月・8月前半が過ぎて、8月最後の土日に住宅街の小さな神社で櫓が立つ。今年からこの位置に移ったばかりの会で、7月の例大祭に出なかった露店がここに集まる。

ポスターの絵に描かれているのは、紅白幕を巻いた櫓に太鼓と囃子方が上がり、その周りを浴衣の女性と子どもと年配の人が輪になって踊る、という光景だ。手描きの水彩で、神社が自分で用意したものだろう。規模の大きさで選ぶ会ではない。

同じ8月に寺社の境内で踊る会としては、江戸川区の巽親和会 盆踊り(8月22日・23日、善養寺)もある。あちらは日本一といわれる松の下で踊る2時間だ。

イベント情報
開催期間
2026/8/29 18:00 - 2026/8/30 20:30
開催場所
女塚神社
住所
東京都大田区西蒲田6-22-1
主催者
女塚神社
料金
無料(露店は有料)
状態
開催予定
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